在宅介護に役立つグッズは100円ショップでも手に入る

介護にまつわるお役立ちグッズ事典

100円ショップでも手に入る

介護の負担を軽減するための設備やグッズは様々なものが販売されており、レンタルが可能なものもあります。しかし、全てを揃えるとなるとコストの面で心配があるかもしれません。そのような時の強い味方が100円ショップです。介護用に作られているものもありますし、本来別の用途で販売されているものでも発想次第で介護の負担軽減に役立てることができます。

100円ショップでも手に入る

少しの工夫で危険を減らす

在宅介護は施設での介護と異なり、高齢者が安心して暮らせる環境とは言えない場合もあります。若い人であれば問題の無い段差や家具の角なども、高齢者にとってはケガをしてしまう危険性があります。
家の中の段差には、カラフルなビニールテープを貼っておくのがおすすめです。段差自体を解消できるわけではありませんが、高齢者が気付きやすくなり、注意喚起に役立ちます。慣れてくると効果が半減してしまうので、定期的に色を変えるとさらに効果的です。また夜間の心配がある場合は、蛍光テープも同様に利用できます。蛍光テープは電灯のスイッチやひもの先に付けて見付けやすくする、という利用方法もあります。
家具の角には、クッションテープを貼っておきましょう。本来は幼児のケガを防止するために作られたものですが、目的は一緒なので高齢者用に活用することもできます。
また、すべり止めマットも様々な活用方法があります。お風呂や台所のマットは意外にすべりやすいので、裏に貼っておくと効果的です。車椅子の後ろに敷いておけば、移乗の際に後ろへ下がってしまうことも無いので便利です。

身体に優しく

高齢者の皮膚は弱く、少しの圧力や摩擦で傷付いてしまいます。ベッドから車椅子に移乗する際にどこかに引っ掛けてしまい、皮膚が破れてしまうこともあります。こういったケガを防ぐには、アームカバーやレッグウォーマーが有効です。手首より少し先まで長さがあるもの、座った際に露出してしまう足首より上まで覆うことができるものを選びましょう。それぞれ洗い替えを含めて3つ程度用意しておくと良いでしょう。寒い時期には冷え性の予防にも役立ちます。
また、ベッドからの転落リスクを軽減するためには鈴が有効です。ベッドの端に結んでおけば、大きく動いた際に別の部屋からでも気付くことができます。高齢者自身が何か異変を感じた時や用事がある時にすぐに家族に知らせることができるよう、呼び鈴を置いておくのも良いでしょう。

その他の実践したい工夫

100円ショップでは、介護用のシーツも販売されています。ベッドで利用する以外にもその吸水性を利用し、トイレに敷いて掃除の手間を軽減するという活用方法があります。横になったまま飲みものが飲めるペットボトルキャップも便利です。大きいサイズの綿棒は、嚥下訓練に活用できます。
このように介護用に販売されているものもそうでないものも、工夫次第で様々な用途に利用することができ、在宅介護の負担を軽減してくれます。先入観を捨てて色々探してみると、意外な便利グッズに出会えるかもしれません。

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